
男性ホルモンのテストステロンは男性らしい体つきや、男性機能にとって欠かせない存在です。
- 最近心身ともに調子が悪い…
- 中年太りが気になる…
- 性欲・活力共に元気が無い…
これらはテストステロンの減少が原因かもしれません。
テストステロンの働きや、テストステロンを増やすためにすぐできる方法を紹介していきます。
テストステロンの増やし方一覧
テストステロンはピークを境に減少していく一方ですが、様々な方法で増やすこともできます。
そこでテストステロンを増やす方法をご紹介していきます。
食事で増やす方法

テストステロンを増やすために、まずは普段の食事内容を見直してみませんか?
日々の食事は体作りや健康に直結しています。
テストステロンの元となるものはコレステロールと呼ばれる脂質です。
テストステロンを生成させるためにはたくさんのたんぱく質が必要となります。
良質なタンパク質や、男性ホルモンの分泌を促す食材や成分など、詳しくは以下の記事に記載しています。
もちろんテストステロンを増やすために、限定された栄養を摂取するのはよくありません。
バランスの良い食事をとることが理想です。
運動で増やす方法

テストステロンが運動で増えるということは、多くの研究によって証明されています。
- 運動しない男性に比べて、運動した男性の方がテストステロンの分泌量が高い
- 肥満男性が運動した場合、痩せただけではなくテストステロンの分泌量が増えた。
運動の中でも筋トレがテストステロンを増やす方法の代表格です。
筋肉をつけるためにはテストステロンとアンドロゲン受容体が必要になります。
筋トレして筋肉に刺激を与えるとテストステロンだけでなく、アンドロゲン受容体も増えます。
その他テストステロンの維持や、基礎体力のアップなど筋トレにはメリットがたくさんあります。
普段筋トレをしていない方は、まず以下の簡単な筋トレから始めましょう。
・ゆっくりめのスクワット(10回×2~3セット)
1回きりではなく継続して筋トレすることが重要ですので、無理のない範囲で初めて段々負荷を付けて筋トレしていきましょう。
以下のページでは若々しさを保つための筋トレ方法を詳しく記載しています。
※ソイプロテインはテストステロンを減少させてしまう効果があります。
筋トレでプロテインを摂取する際に注意しましょう。
筋トレでテストステロンを増やすことによって、筋肉だけでなく意欲や活力もアップしていきます。
そうすればまた筋トレに対して前向きになり、良い循環が生まれます。
テストステロン補充療法

メンズクリニックや泌尿器科などでは、テストステロン補充療法がおこなわれています。
男性更年期障害やその他男性ホルモン減少による症状改善のために、テストステロンを注射剤やクリーム、カプセルなどで補充する方法です。
- 注射剤
- 外用薬(クリームやジェル)
- 内服薬(カプセル)
注射剤はクリニックでしかできませんが、その他海外から個人輸入で購入できるものや、テストステロン1%のクリーム剤であれば薬局でも購入できます。(第一類医薬品)
クリニック
クリニックによって異なりますが、注射剤と、クリーム剤で治療していきます。
主にメンズヘルス外来や、泌尿器科など。
- ①カウンセリングや・診察
- ②血液検査
- ③治療開始(1~4週間おきに治療など)
注射剤 | エナント酸テストステロン └日本で医療用に唯一承認されているテストステロン剤です。 |
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外用薬(クリーム) | テストステロン1%製剤 └市販されています。 テストステロン5%製剤 └日本では未承認のため、海外から輸入して処方しているクリニックも |
クリニック処方のテストステロン剤 | ||
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アンドロフォルテクリーム5% (テストステロン5%) |
1箱 17,980円 |
アンドロフォルテクリーム5%はテストステロンが5%も配合されています。
日本で未承認のため、通常クリニックで処方されませんが、一部のクリニックでは海外から個人輸入して処方してるようです。
※クリニック相場1本22,000円~30,000円ほど。
その他クリニックによっては注射剤も海外から取り寄せているところもあります。
費用は、保険が適応される場合と適応されない場合がありますが、多くが自費診療です。
例:地方泌尿器科A | 初診3,000円ほど 6回コースで140,000円 検査込みで3ヶ月 |
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例:都内病院 | 初診:45,000円ほど クリーム剤:20,000円ほど |
病院によって治療方法や費用が異なるため、詳しくは病院HPを確認か、医師に相談してください。
通販サイト
海外で販売されているテストステロン剤を個人輸入で購入可能です。
海外からの個人輸入ですので、医師の診察や処方箋は必要ありません。(病院でも個人輸入して処方しているところもある。)
海外製のテストステロン剤 | ||
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セルノスジェル (テストステロン1%) |
1袋5g×14包 4,500円 |
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セルノス(カプセル) (ウンデカン酸テストステロン40mg) |
30錠 4,280円 |
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テストジェル (テストステロン50mg) |
1袋5g×30袋 15,360円 |
日本製よりもかなり価格が安いため、個人輸入で購入する人が増えています。
テストステロン剤は医薬品ですので副作用の懸念があります。
その他妊活中は使用できないなど注意事項もあるので、使用に関しては医師に相談しましょう。
各通販ページには副作用、併用禁忌など記載してあります。
市販(薬局)
ドラッグストアや薬局ではクリーム剤のみ販売されています。
市販で買えるテストステロン剤 | ||
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グローミン (テストステロン1%) |
メーカー小売り希望価格 1本10g 3,780円 |
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トノス (テストステロン1mg、 その他アミノ安息香酸エチルなど局所麻痺剤) |
メーカー小売り希望価格 1本5g 4,500円 |
どちらもテストステロンを含む塗り薬ですが、トノスには局所麻酔薬が含まれており早漏防止にも効果があります。
第一類医薬品ですので、薬局やドラッグストアで購入時に薬剤師の指導や管理の下でしか購入できません。
サプリで増やす方法
テストステロンを直接増やせるサプリメントはありません。
しかし、栄養補給やストレス緩和などの効果によって、テストステロンの増加をサポートするサプリメントは存在します。
・亜鉛
・ビタミンD
・アシュワガンダ
・トリビュラステレス
・トンカットアリ など
商品名 | 亜鉛 | アシュワガンダ | トリビュラスマキシマス | テストジャック100 |
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画像 | ![]() |
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価格 | 250錠:4,500円~ | 60錠:1,350円~ | 90錠:4,320円~ | 120錠:6,900円~ |
特徴 | 男性機能向上の他、 薄毛予防や精力維持にも |
4000年以上前から使用されてきたハーブ 精力増強や老化防止に |
主成分のトリビュラスエキスが テストステロンの分泌を助ける |
有効成分のトンカットアリや亜鉛が テストステロンの分泌を助ける |
ボタン |
このような成分を意識的に摂取することで、テストステロンの増加が期待できます。
ただし、サプリメントはあくまで補助食品で、効き目も個人差があります。
テストステロンを確実に増やしたい場合は、サプリだけでなく筋トレやホルモン補充療法も視野に入れることを推奨します。

漢方薬で増やす方法
テストステロンは、漢方薬でも増加を期待できます。
漢方薬は男性更年期障害の治療で用いられるため、食欲不振や疲労感など更年期障害の症状が出ている方におすすめです。
・八味地黄丸(はちみじおうがん)
・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
なかでも「補中益気湯」は服用によってテストステロンが上昇することが分かっています。
ゲームで増やす方法
2009年に行われたミズーリ大学の研究では、テレビゲームにおける勝利によってテストステロンが増加したというデータがあります。
ゲームに限らず、仕事やスポーツ観戦など適度な緊張下における競争や勝利はテストステロンの増加をもたらします。
やりすぎは禁物ですが、ゲームやスポーツ観戦、ギャンブルなどご自身が楽しんで競える趣味を探すと良いでしょう。
日光で増やす方法
日光を浴びると体内ではビタミンDが生成され、カルシウムの吸収促進や免疫力の向上など健康をサポートします。
このビタミンDはテストステロンにも関係しており、ビタミンDが不足している人ほどテストステロンも低いことが分かっています。
2017年に行われた研究では、ビタミンDの増加に伴いテストステロンの低下や勃起不全が改善されたというデータがあります。
日光浴の時間は季節や場所によっても異なり、夏であれば10分程度・冬であれば40分程度を目安に日光を浴びると良いでしょう。
睡眠で増やす方法
十分な睡眠時間を確保することも、テストステロンを増やす方法として大切な方法です。
2010年にシンガポール国立大学で行われた研究では、睡眠時間が少ない人ほどテストステロンレベルが低かったという報告があります。
テストステロン低下の原因となるストレスも睡眠によって改善できるため、7時間程度の睡眠時間を確保するようにしましょう。
テストステロンの働き
男性ホルモンの95%はテストステロンで、胎内での外性器生成など産まれる前からその役割を果たしています。
- 胎内での外性器の発達
- 思春期の男性の二次性徴(陰毛、声変わり、男性性器の発育)
- 男性的な体作り(骨格や筋肉の増加など)
- 活力や性欲などバイタリティ向上
このようにテストステロンは男性の体の成長やメンタルを支えているのです。
テストステロン減少によって起きる症状
女性ホルモンは更年期に入り急激に女性ホルモンが減少しますが、男性の場合20代をピークに30代からどんどん減少していきます。

テストステロンが減ることによって、身体だけでなくメンタルなど様々な面で影響が起きます。
- 性欲が落ちる、勃起しにくくなる
- 筋肉が付きにくくなる
- お腹周りに脂肪がつきやすくなる
- 疲れやすくなるor疲れが取れにくくなる
- 物事に集中できない、記憶力が下がる
- イライラや不安感をかんじる
中年太りなど段々男性の体に変化が出てくるのも、男性ホルモンの減少が原因で、筋肉が付きにくく、若いときよりも努力が必要となります。
減少に気づかない場合も
女性ホルモンは更年期に入ると急激にホルモンが減少するため、その影響を感じやすいです。
そして更年期障害と呼ばれる心身ともに訪れる症状に、悩まされる方はたくさんいます。
男性の場合女性に比べ、緩やかに男性ホルモンが減っていきます。
20~30代はテストステロン分泌量がピークで、バイタリティに満ち溢れています。
しかしそこから徐々に減っていくので、昔はもっとやる気があったのにな…とか、
そのため体調面などの不調が、男性ホルモンの減少が影響だと気づかない方がほとんどです。
30代を過ぎたあたりから男性ホルモンの減少を意識していきましょう。
テストステロンを増やすことで充実した生活を
テストステロンは30代以降は減ることはあっても、何もしなければ増えることはありません。
この先5年後10年後も若々しく、充実した生活を送るためには男性ホルモンであるテストステロンは欠かせない存在です。
テストステロンを増やす方法をご紹介しましたが、どれでもすぐできる方法です。
日々の生活を見直すのはもちろん、簡単な筋トレなどの運動でも続けることが大事です。
テストステロン補充療法は即効性があり、一番簡単な方法です。
気になる場合は検討してみてもいいかもしれません。(注射剤などは医師に相談しましょう)